【支援者の実感】「ひきこもりは男が多い」は嘘じゃないの?って話

「ひきこもりは男が7、8割」
一昔前の ひきこもり業界はこう言われてたし、実際に自分もそう習ったよ。
今もそういう風に書いてあるサイトもあるけど、
まあ~これは時代遅れの認識と言って間違いないかな。
今回は「ひきこもりは男が多い」は嘘じゃないの?ってテーマで書いていくよ!
【女性ひきこもりって結講いるぜ】
最近は「女性のひきこもり」というのもニュースでたまに聞くようになってきたかな。新聞にもたまに載ってるね。
個人で相談受けてた頃のサイト。ホームページとかブログって見てくれてる人の
男女比や年代とか大雑把にだけど設定でわかるんですよ。その頃の経験だと
相談の男女比だいたい5:5。
なんなら少し女が多いぐらいだった。
でも実際のひきこもり関係イベントに行くと、
ひきこもり女子会とかの女性イベントじゃなければ、男が多いかな。
(自分が行った事ある範囲でね)
経験上、女でひきこもりの人も多いのに、なんで男ばっか
今までひきこもり問題で言われる事が多かったか?考えたよ。
これは男女とっちにも不幸な部分があるんじゃないかな。
【男ひきこもりの場合】
まず、男の場合は
「男は働いて当たり前」ていう社会風潮かな。
これは結講みんな効いてると思う。
イジメとか虐待のトラウマがあってひきこもったとしても
「男は強くあるべき、甘えるな」みたいな風潮が
男女平等を言われる今でも、現実的には男のほうが風当たりが強い。
ここはフェアじゃね~な~って思う部分もある。
ひきこもり系の特集で、強制連れ出し業者やスパルタ系の支援業者に
やられてるのを見るのって、ほぼ男性ばかりじゃないですか?
単純にひきこもり本人が大きくなって、親が老いると
親の手に負えんくなったってのも現実的な想像できるけど、
「親のスネかじる甘えた男には多少の暴力も許される」
みたいな社会風潮は男の方が強くないか?
ここら辺は男が受けやすいデメリットかな。
【女ひきこもりの場合】
女性のひきこもりの不幸な部分はまんま
「ひきこもり問題であまりクローズアップされる事がなかった」
のが問題の解決を遅らせていったと思うよ。
発見が遅れるとどうしても解決も難しくなるよ。
報道されなかったことから周囲の認知・理解が遅れて、
タダでさえ周囲から見えにくいひきこもり問題が
男ひきこもりよりも支援の手が届きにくく、女ひきこもりの人も
「周囲に女性ひきこもりなんていないのに、自分だけ劣ってるんだ」
っていう劣等感に苛まれることもあったと思う。
そもそも自分をひきこもりと自覚してない人も結講いるだろな~。
地域にもよるけど、男よりも働いてない事による
社会プレッシャーは低いことがあるから、周りも「そのうち結婚すんだろ」
ぐらいの感じで、言うなれば花嫁修業中扱いで、放置されがちだと思う。
男女とも共通、社会風潮で苦しめられてる感はあるよね。まず最初は
「社会風潮がどうとかより、自分がどうありたいか。何がしたいか」
を意識すると、だんだん自分に自信が出てきて、
他人の言うことが気になりにくくなるよ!!